犬猫の尿石症とは|中野区鷺宮のさぎのみや動物病院は飼い主さんにとってわかりやすく、なんでも聞ける雰囲気での診療を心がけております

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犬猫の尿石症とは

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犬猫の尿石症とは

若齢から発症する可能性のある、尿に石が出来てしまう病気です。一般的に”尿石症”と言うと、尿を溜める膀胱の中に大きな石が出来ている状態を想像してしまうと思いますが、実際には様々なケースがあります。

1)尿を作る腎臓に石が出来ているケース
2)腎臓から尿が送られる、尿管に石が詰まっているケース
3)膀胱内に、石の元となる結晶成分が析出しているケース
4)膀胱内に石が出来ているケース
また、出来る石にも種類がたくさんあります。
① リン酸アンモニウムマグネシウム結石(ストルバイト)
② シュウ酸カルシウム結石
③ 尿酸アンモニウム結石 
④ 炭酸カルシウム結石
⑤ シスチン尿結石

その為、《何所に》《どんな石が》《どのように》出来ているのかを調べる事が何よりも大切になります。尿石症は、身体検査・尿検査・画像検査を用いて診断を行います。また、尿石の種類によっては他の内臓の疾患から石が作られている事もあるため、血液検査が必要になる事もあります。(特に②および③のケース)

犬猫の尿石症は無症状の子もいれば、症状の激しい子(血尿・頻尿・痛み・食欲不振など)もいたりと様々ですが、最も危険な症状が尿道閉塞症(尿の出口が結石で詰まってしまい、尿が出なくなってしまう事)です。尿道閉塞症は1日以上長引いてしまうと、急性の腎機能障害を招き死に至る事があります。尿道閉塞症は、尿道が狭くて小さな石でも詰まりやすい男の子で最も危険性が高いと言われています。尿道閉塞症の場合には緊急治療が必要で、尿道に細いカテーテルを通して詰まりを解除させる治療や、腎障害に対する入院点滴が必要になる事があります。

さぎのみや動物病院での治療ですが、主に食事療法を行います。症状が激しかったり、感染が疑われる場合には内服薬を処方する事もあります。他の内臓疾患によって尿石が作られている場合には、原因となる疾患を治療する事で完治が望めますが、それ以外の場合”病気”というよりは”体質”によるものと考えなければならず、体質に合わせた食事を用いる事で尿石の形成を抑制していきます。この”体質”は変化する事があり、いつか尿石症用の処方食以外のご飯を食べても平気になってくれるかもしれません。

しかし、残念ながら多くの場合、食事療法をやめた途端にまた尿石の形成が始まってしまいます。その為、治療は長期に渡って行わなければならない事を、ご理解いただく必要があります。このように、尿石の種類により幾つかの専用食を使い分けてコントロールしていきますが、尿の性状を健全に保つためのサプリメントを併用する事もあります。また、大きな結石が出来ている場合は、外科手術で結石を摘出する事もあります。懸命なご自宅での治療に関わらず、

①尿石の形成を抑制しきれない場合
②どうしても専用食を食べてくれない場合
③尿石が詰まってしまって手術で解除できない場合

こういった事が稀に起きますが、その場合には会陰尿道ろう形成術という特殊な手術を提案させていただく事があります。(※会陰尿道ろう形成術:主に雄猫で、尿石による尿道の閉塞を起こさないように、尿道の拡張を行う手術)怖い話ばかり書いてしまいましたが、大半の子は食事療法で安定しますし、専用食も味の良いものが増えてきています。もしも尿石症である事が分かってしまったら、どうやって治療をしていくかを一緒に悩んでいきましょう。

おおよその費用の目安

尿検査:尿一般性状+尿沈渣検査 1650円
(自宅採尿が困難であれば、採尿料+550円)
画像検査:膀胱超音波検査 1100円
レントゲン検査 4400円
(レントゲン検査は継続検査の場合 3300円)
血液検査:採血料+検査代 7480円
(完全血球計算+血糖値・アルブミン・肝臓・
腎臓・カルシウム・リンなど合計8項目)
尿道閉塞解除:4400円
(鎮静処置が必要な場合、+5500円〜)
(尿道閉塞はとっても痛いので、鎮静が必要になる事が多くあります)
入院+静脈点滴: 入院(1泊)3300円〜 (体重別)
静脈留置針設置 1650円
静脈点滴 3300円/日
専用食(処方食):猫 2kg 4510円〜
犬 3kg 5918円〜
膀胱切開術:33000円 (手術費用のみ)
(=結石摘出)
会陰尿道ろう形成術:13,2〜16,5万円 (総額:入院4泊含む)

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