犬猫の慢性腸症について|中野区鷺宮のさぎのみや動物病院は飼い主さんにとってわかりやすく、なんでも聞ける雰囲気での診療を心がけております

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犬猫の慢性腸症について

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犬猫の慢性腸症について

皆さんのワンちゃんネコちゃんはお腹が弱くありませんか?いつも便が柔らかかったり、回数がとても多かったり、おならが多かったりしていませんでしょうか?『最初の便は硬いけど、2回目以降少し柔らかいです』→このパターンはほぼ正常ですのでご安心ください『最初の便から、地面に落ちるとベチョっと張り付いて取れないようなうんちなんです。回数も1日4−5回します。』→ワンちゃんネコちゃんの正常な便の回数は、多くて日に3回。大体の子は日に1〜2回です。また、最初の便は硬くてコロコロしており、このような便が最初に出てくるのは異常であるといえるでしょう。もしかしたらこの子は”慢性腸症”かもしれません。

慢性腸症とは、
①食事性(食物不耐/食物アレルギー)
②感染性(細菌/ウイルス/寄生虫)
③腫瘍性(腸の”がん”)
④特発性(IBD)
⑤リンパ管拡張症やその他の内臓疾患
等、様々な要因によって発症する可能性のある腸の機能異常の総称です。

慢性腸症の中でも特に重篤になりやすいものが、体の大切なタンパク質であるアルブミンの喪失を伴う《蛋白漏出性腸症》と呼ばれる疾患で、時に致死的な経過を辿ってしまう事があるとても怖い病気の1つです。主に③・④・⑤のパターンで重篤化しやすいと言われています。

出てきやすい症状としては、
1)軟便・下痢
2)便の回数増加、おならの増加
3)嘔気
4)食欲低下(増加する場合もあります)
5)全身の浮腫み/腹囲膨満(おなかの張り)
といったものがあります。

いまの時期(季節の変わり目/寒暖の差が激しい)には、急にお腹を下してしまう”急性腸炎”で受診される子が多くなりますが、一般に慢性腸症というのは、”2週間或いは3週間以上にわたって腸の機能に異常をきたしている状態”を指し、こういった状況では検査・診断の必要が出てきます。慢性腸症はまず症状の出方を問診でお話いただいた後、便検査・血液検査・画像検査を行って診断を行います。また、必要な場合には内視鏡検査や便の遺伝子検査を行う事もあります。状況により、何もせずに様子見でも良い事もありますし、急いで原因究明に当たる必要がある事もあります。

例えば、症状5)のケースでは診断・治療を極力急いで行う必要があります。さぎのみや動物病院では、慢性腸症の原因究明後、それぞれの状態に応じた治療を行っています。基本的には、食事療法+内服薬が柱となりますが、慢性腸症の治療は長期にわたる(場合によっては一生涯)事が多いため、ご家族の皆様の理解が最も大切になります。なぜ腸症になっているのか?なぜこのお薬を使わなくてはならないのか?なぜ検査を定期的に行わなくてはならないのか?治療経過が長くなると、こういった”なぜ?”というのが増えていってしまいがちですが、出来る限り詳しく分かりやすく、こういった疑問に答えていきながら診療を進めていけるように心がけています。

おおよその費用の目安

便検査:直接鏡検査+塗抹染色検査  1650円
血液検査:採血料+検査代 6820円(完全血球計算+血糖値・アルブミン・肝臓・腎臓・総コレステロール・リンなど合計7項目)
画像検査:腹部超音波検査 4400円(初回のみ)
※継続検査は3300円
レントゲン検査 4400円
※継続検査は3300円
便の遺伝子検査:犬下痢パネルセット 13200円
(RealPCR検査) 猫下痢パネルセット 13200円

セカンドオピニオン対応しています

いま飲んでいるお薬や、食べている食べ物、過去の血液検査のデータなどがあるとスムーズです!

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